ベンケイソウと胡蝶蘭はお仲間なんです。

本稿筆者ヨモギ餅の密かな楽しみの一つは画像の素材集を買うことです。人気がある素材集はすぐに売れてしまうので、本屋さんで心惹かれる素材集を見つけたら即購入しないとなりません。本は通販でも買えますが中身を全部見て確認できるのは本屋さんだけなので。ちょこっとお金がかかります…。

先日購入したのは「熱帯植物と多肉植物の素材集」(水野久美著、ソフトバンククリエイティブ発行)。一番最初に載っているのは、ベンケイソウ科の多肉植物、「スノージェイド」。さきっぽが赤くて可愛いです~。
他にもいろいろプニプニ可愛いベンケイソウがたくさん載っていて、ヨモギ餅的に心安らぐ1冊となりました。

ところでこの可愛いベンケイソウは植物生理学的にとても変わっていることをご存知でしょうか。一般的に植物は昼間に二酸化炭素を取りこんで光合成を行いますが、ベンケイソウは夜に二酸化炭素を取りこんで有機酸(リンゴ酸)を蓄積し、昼間にこれを原料として光合成を行うのです。乾燥地帯に生育するベンケイソウは昼間に気孔を開けて二酸化炭素を取りこむと、蒸散によって水分が失われてしまうからだと言われています。このような特殊な代謝を行う植物をベンケイソウ型酸代謝(Crassulacean acid metabolism)を行う植物、略してCAM(カム)植物と呼んでいます。

コチョウランそしてお祝いごとには欠かせないコチョウランも実はCAM植物なんです。この素材集にはちゃんとコチョウランも載っていました。
あたりが暗闇に包まれてしばらくすると、コチョウランは気孔を開いて二酸化炭素を吸い始めます。コチョウランの商業栽培ではこの性質を利用して、夜間に二酸化炭素濃度を高くして生育を促進しています。ここらあたりのことを学術的に詳しくお知りになりたい方は、愛知教育大学の先生が執筆されたこちらの論文をご一読下さいませ。
論文名は「CAM型植物であるファレノプシスのCO2吸収の様相」(ファレノプシスはコチョウランのことです)。
http://www5b.biglobe.ne.jp/i5825/NIOC2010/7%20Ichihashi.pdf

最後に。
「熱帯植物と多肉植物の素材集」には同じランのCAM植物仲間、バンダも載ってます。すごいな、この素材集!

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